「セフィキシム」の淋病治療での評価



セフィキシムは正確には有効成分の名前で、第三世代セファロスポリンという区分に分類される抗生物質です。

安全性が高く効果も高い薬であり、最初に世界で販売された1989年より現在に至るまで、様々な医療現場で利用されている薬です。

日本では、日医工や東和医薬品、武田薬品工業など、複数のジェネリック会社がセフィキシムのジェネリック医薬品を提供しています。

このセフィキシムは場合によっては、淋病の治療薬として利用されます。

淋病治療におけるセフィキシムの効果や評判を見ていきましょう。

様々な感染症で利用される実績の豊富な成分

セフィキシムは古くから使われている薬ということもあって、非常に様々な感染症で利用されます。

一般の人が聞いたことがある病気の名前を挙げると、中耳炎や肺炎などといった病気が挙げられます。

また、性感染症である淋病もセフィキシムが利用される感染症となります。

セフィキシムは、細胞壁合成阻害剤と呼ばれており、名前の通り菌の細胞壁の合成を阻害します。

菌は細胞壁がなくては生きてはいけないので、細胞壁の合成が阻害されて細胞壁を作れなくなると死滅します。

このような作用でセフィキシムは対象となる菌を死滅させていきます。

人の細胞には細胞壁は存在せず、菌だけが対象となり、また人体に直接強い影響を与える働きでもないことから、安全性が高くて妊娠中でも利用が検討できるほどです。

淋病治療におけるセフィキシムの使い方

セフィキシムは口から服用する経口薬です。

淋病治療では、1回でセフィキシム200mg服用し、これを1日2回で1-3日間繰り返します。

この治療方法で多くの淋病が治療できると考えられていますが、一方でこの治療方法が効かなかったという報告も多数あります。

そのため、セフィキシムは淋病治療では第1選択薬ではありません。

現在の淋病治療ではセフトリアキソンが第1選択薬となっています。

セフトリアキソンによる淋病治療の解説はこちら

しかし、一定の効果が認められているおり、性感染症学会の発表するガイドラインでもこのセフィキシムによる治療方法が記載されています。

ガイドライン上では、セフトリアキソンやもう一つの第1選択薬とされるスペクチノマイシンがアレルギーだった場合などに、セフィキシムの利用が検討できるとされています。

セフィキシムの副作用

セフィキシムは安全な薬ですが、一応副作用もあります。

よくある副作用としては、吐き気や胃痛、下痢などがあります。

また、アレルギーを持っている人が服用してしまうと、全身にショック症状がでるアナフィラキシーショックなどがでる恐れがあります。

医師の指示に従い正しく薬を服用するほか、自分でもよくある副作用が発生しないかどうか、確認しておく必要があります。

セフィキシムのジェネリックについて

セフィキシムは多数ジェネリックが発売されていますが、海外から個人輸入でセフィキシムのジェネリックを購入することも可能です。

ミリキシムという、グレンマーク(Glenmark Pharmaceuticals Ltd)から発売されているジェネリックが購入できます。

グレンマークはインドのジェネリック製薬企業で、インドで上場している有名な医薬品企業です。

通常のセフィキシムと比較すると格安で購入できるのがジェネリックの魅力です。

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